暇じゃない!29歳総合職女子

29歳総合職女子、日々思うこと。

続き、働き方改革とは

今日もお風呂の中で書きます。

代謝アップ意識中)

 

働き方元年が始まった訳ですが、

残業悪、効率化、36協定、フレックス、、、

と色々トライさせられているのが私たちお仕事世代ですよね。

先のブログの通り、

サラリーマンに限らず、

お医者さんだって同じ。

働く人みんなに共通の課題なんでしょうね。

 

働き方改革、元年。

まず始まったのは『時間』のとらえ方から。

長時間労働が悪、

残業が悪、

休日出勤が悪、

、、、つまり仕事に時間をかけることが『悪』とされ始めました。

 

ちなみに、私の仕事はお客様の大切な住まい(住宅)をより良いものにつくりあげる仕事です。

私は営業マンですが、

私ひとりの力量で進む仕事ではありません。

当然、住宅づくり(建築工事)においては、お客様は素人です。

素人のお客様を置き去りにして、

プロだけで話を進める訳にはいきません。

家がどのような計画と手順、資金でつくられていくのか、

打合せの中でお客様が決めなければならないもの、

プロが判断をして進めること、

その棲み分けについても理解して頂く必要があります。

(こういうのをすっ飛ばす会社が、住宅業界でいうボッタクリ会社です)

住宅ひとつをつくりあげるのに、

打合せ項目は何百とあります。

その何百について、私たち営業担当者は解説をしながら、

理解を得ながら、納得して頂きながら、

打合せを進めなければなりません。

たまに漏れがあると、クレームのもとです。

住宅業界がクレーム産業と言われる所以もここにあります。

何百(何千の時もある)の項目を、

お客様の感性をもとにしながら打ち合わせて、

確認の必要があること・ないこと、

確認しすぎてウザがられないように気を付けつつ、

誠しなやかに打合せを進めなければならない。

3ヶ月〜半年以上の時間をかけて打合せを終えた後に、やっと着工するのです。

着工してからも気は抜けません。

素人のお客様にとっては、

正しく進んでいる手順も、間違って進んでいる手順も、

正しいのか間違っているのか分からない。

ツッコミどころ満載の状態の中で、

自分の住む家がつくられていく。

 

先日上司がクレームのお客様へ送った言葉がとても印象的でした。

 

非常に神経質なお客様で、

前述の通り、全ての作業や仕上がりに対して不安で不安で、ツッコミたくてツッコミたくて仕方ない。

もちろん、ひとつの家が完成するまでに、

どんなにプロの仕事だとしても、

建築工事は全てが手作業で完成するものですから、

つくってみたけど、納まりがよくないからつくり直してみたり、

納品してみたけど色味がサンプルと若干異なるから再注文してみたり、

最後の試運転でダメ箇所がでてきて直したり、

大工さんと設計者の意図が結び付かずにもう一度時間を割いて打合せしてみたり、

お客様の急な要望変更に応えるべくスケジュールを何回も変更してみたり、

、、、現場では地味で地道な作業が連綿と続いているのです。

この現場での作業について、

先のお客様は全てにおいて、

『なぜそんなことになるのか』

『一発で上手くいかないなんてプロじゃない』

『私達の知らないところで変更が起こった』

と捉えてしまいます。

気持ちも分からなくもないし、そのお膳立てをして現地作業とお客様をつなぐのが私達の役目でもある。

ただ、あまりにも全てに対して『クレーム』として発せられると、

誠心誠意つくっているこちらも心が病んでくるものです。

誰一人として間違ったものを作ろう、安上がりにつくろう、なんて思ってませんから。

 

あ、そうそう、上司の一言。

これだけ人の手でつくりあげるものに対して、

なぜこれだけ理解を求めても受け入れられないのか、

私たちはプライドを持ってこのプロジェクトに参加している。

お客様の方も今一歩こちらに寄り添って頂けないか、と。

ちょっと久々にシビれた。

 

脱線しましたが、

こんな形の仕事をしている私の業界では、

良いものをつくろうとするために割かなければいけない時間があります。

それは36協定で規定された時間に対して、

会社から要求される数字を達成する為の時間と、

良いものをつくりあげるために割くべき時間とが相容れない状態であることを示しています。

そして意外と、

会社も、上司も、同僚も、後輩も、何ならこの建築業界・住宅業界も、

まだあんまりこのことに気付いていない。

 

『時間』という軸で働き方改革を進めるのは大いに結構なのですが、

その分お客様の家はチープで簡素なものが出来上がります。

パッケージ化されたものだけを組み合わせて作れば、

打合せ項目も減るし、

つくる手間も減るし、

建築士だってエクセルの表を入れ替えるだけで完成。

 

そんなことになっちゃいけないですよね。

日本全国、住宅の水準を下げることを受け入れるなら話は別だけども。

誰だって自分の住む家について手抜きなんてできない。

 

よし、300mlは汗かいたかな🛀

またまた続く。笑

というか、このタイトル、落とし所が自分で見えない。笑